怖い話まとめBlog

怖い話まとめBlogでは、ネットに溢れている怖い話を一つにまとめました。

自殺支援サイト

ネットやってるといろんなやついるよな。荒らしとか冷やかしとかネット
でお悩み相談してるやつとか。
そんな俺はいわゆる『引きこもり』ってやつだ。何度か自殺も考えたよ。

自殺支援サイトって知ってるよな?一回いったことあるんだよ。
そこでさ、HN『ピロリン』ってやつが仲間を集めてたわけね。
俺も死のうと思って参加したわけよ。
んで、まあやっぱりいかにも過去につらい思い出がありましたってツラの
やつが集まったわけさ、下は15歳ぐらいのガキから上は60超える
ジジイまでな。

でも主催者のピロリンだけが来なかったわけよ。野郎ドタンバでビビリ
やがったな、って思ってよ。しょうがないから主催者抜きで自殺する
ことになったんだ。
で、そしたら死ぬ前に遺書とか残したいじゃん。みんなで遺書書いて
るわけよ。
俺も遺書書こうと思ったけど、どうせなら電話で昔俺のこと虐待して
くれさった親父に文句のひとつでも言ってやろうと思って
親父の携帯に電話したわけさ、
「もしもし」
「もしもし○和(俺の名前ね)今どこにいるの?お父さんが大変なの!」
電話に出たのお袋でよ。親父がぶったおれたらしいんだ。

驚いて自殺のことも忘れてトンで帰ったよ。
病院いったらもう親父死んでてね。
死因聞いたら殺人だとよ。胸にナイフ刺されてたそうな。
まあ俺は親父嫌いだったから死ぬ前に親父の死に目が見れて
うれしかったし、犯人に感謝したよ。つづく・・

でも結局それ以来自殺する機会失っちまってなぁ・・・
そういえばあのとき一緒に自殺しようとしてたやつらな。地方のニュース
でやってたけど自殺成功したらしいよ。
それが問題であの支援サイトも閉鎖になってな。とうとう俺も行き詰まりよ。
なんかその気も失せちゃって、その後はなんとなーくつまらん人生送ってたわけ。

ここまでが19のときの話。んでこっからが20のときの話。

親父が死んでからお袋変わっちまってなぁ・・・
すっかり生きる気力なくして親父の後追うようにお袋が自殺したよ。
俺はっつうと、一人っ子で身よりもなかったし、こんな家いたく
ないからとっとと土地売りはらって仙台に移り住んで
適当に仕事探してフリーターしてたもんよ。

まあでも俺って学歴も資格もしょぼかったんで、都心じゃ道路整備の
仕事とかそんなんしかなくてな。だるい肉体労働生活してたのよ。
そしたらそこで偶然にも中学のときの後輩にあってさ。そいつったら
ヤンキーやってて、今度遊ぼうぜって誘われたわけ。
で、アーケードわかる?あそこって10時すぎるとほとんど店もしまって人通りも
少なくなるから。夜中にそこで待ち合わせしたわけ。まあ今度仙台いってみそ。

そしたらそいつ(陸っつうんだけど)路上で3人ぐらいのババアにかこまれて
「まあカワイイ♪うちの娘の旦那にしたいわぁ~」
とかいわれてて、そのそばで携帯のストラップあるじゃん、あれ売ってる
30ぐらいの親父がいて、その親父のそばには19、20ぐらいのわけぇ
兄ちゃんや姉ちゃんがいてさ、タバコすっとるわけよ。変な光景かな?
なんか話しかけづらいからとりあえず俺もタバコでも
吸いながら地面に座って待ってたの。
10分ぐらいしたかな?そのババアどもが陸にバイバイ
言いながらかえっちって、
「おまたせ」
陸がこっち来たわけよ。
そっから陸にいろいろ友達紹介されてさ、そこにいたやつら、
30ぐらいのおっさんの
ミッチーっつうやつも含めてみんなそいつの友達なんだと。

そっからみんなで飯くい行くことになってな、店で話し込んじまったよ。
で、俺はっつうとそのミッチーってやつとなんか気があっちまってな。
可愛い女のことかもたくさんいたんだけど、朝までミッチーと話し込んでて、
んで皆が帰った後も二人で飲んでたわけ。

ミッチーは32のおっさんで、板前やってるデブで、
それだと若いコとの出会いがないから、
出会いを求めて夜中になるとアーケードで無許可でストラップ売ってるんだと。
そんなことしてると若いコよってくるジャン?
そのときに陸と知り合ったらしくてね。(ちなみに陸は男だぞ)
いっしょにいた兄ちゃんも姉ちゃんもヒマだから
ミッチーの手伝いで客引きとかしてたんだと。

俺も面白そうだなと思って、昼間は道路整備の仕事して
夜になるとミッチーのとこいって客引きやったりしてたわけ。
まあボランティアだから客引きは金にはならんけど。
そのおかげで俺も友達いっぱい出来てさ、女の子の友達も結構出来たわけ。
なんかだんだん人生が楽しくなってきてさ、不思議なもんだよ。
20になるまで死ぬこと考えてた引きこもりが、
気がつくと生きてることがたのしくて
たのしくてしょうがなくなっちまってよ。まだつづく・・

だけど楽しい時間はそんなに長く続かなかったよ。ある日、雨のよく降る日
だったからかなぁ~。すごく記憶に残ってるんだけど、
ミッチーが自宅で首つって自殺したんだよね。
なんか店の経営がうまくいかなくて、いろんなとこに
借金しててさ、毎日とりたて屋が店に来てて、
それが苦になって死んだらしい。
店の経営のことなんて全然話さなくてさ、そんなになるほど苦しんでた
なら相談して欲しかったよ。

ミッチーがいなくなると、俺らもアーケードに行く理由なくなるじゃん。
それにお互いあうとミッチーのこと思い出しちゃうし
なんかいきなしあいづらくなってさ、仕事にしたって
いまいち身が入らなかったんだよね。

んで嫌になってきて道路整備の仕事やめて地元帰ってきちゃったよ。

ここまでが20の話。こっからが21の話。

地元でアパート借りて、そっからは友達とかそういうのなんか嫌で誰とも仲良く
しないようにしながらスーパーのパートやりながら生きてたよ。

久々にネットやっててさ、そういえば、19のときの自殺支援サイトのこと
思い出して、似たようなサイトネットで探したわけよ。
んで見つけて掲示板に面白半分で書き込みしたのね、
僕と自殺しませんか~って。
そしてメールがきたのよあいつから・・・
ピロリンだよピロリン

『         ピロリンさん 200X/XX/XX(木)

 僕は××県のとある社会人です、生きていることが嫌で嫌で
 死にたいです。良かったら僕と一緒に死にましょう   
                             』

なんとなく気になっちゃってさ、メールしてみたのよ。
んであう約束してさ・・・

会社休んでそいつに直で会ってさ、あのときなんで来なかったのか
あれからなんで2年もの間生きてたのか、
どうして死にたいのかいろいろ聞きたくてね。

適当に喫茶店で待ち合わせして、先にいって待ってたら
そいつ昼間から厚手のコート着てでっかい帽子かぶっててさ、
いかにも人目さけてる感じで近づいてくんの。

「お待たせしました、ピロリンです」

なーんかおかしいんだよねそいつ、どっかであってる気がしてさ。
んで、よーく顔みたら似てるんだよね。
似てるんだよ、俺に・・・・

「僕はあなたのことを昔から知っています、2年前にあなたが自殺
したがってたことも、両親が死んだことも、去年あなたの友達が
自殺したこともね。僕の顔、そっくりでしょう。似てるはずですよ。
あなたの父親は昔から女癖が悪くて、結婚してからもよく浮気してたんですよ。
知ってましたか?あなたの父親が浮気相手と作った子供のこと。
それが僕ですよお兄さん。」

そいつは俺の腹違いの弟だった。そしてそいつの母親は親父との結ばれない
関係を苦にして自殺したらしい。
そいつの話だと2年前、通り魔事件で親父を殺したのは
自分だという。そいで親父の息子だった俺にも復讐したかったんだと。

どこから手に入れたのか、そいついきなり拳銃出してよ、
目つむりながら、ああ、俺の人生もこんなもんかって思ったよ。
バーンって音がなって、キャーって店の客が悲鳴あげてよ。

俺は椅子から転げ落ちて倒れこんでよ、

「救急車、店長救急車呼んでください!」



きっと店員さんが俺のために救急車呼んでくれてるんだろうな。
でももうだめだよ、撃たれてるし。どうせならこのまま死なせてくれって
思ってたら。あれ?どこも痛くないんだよね。
起き上がってまわりの様子みたら。俺の弟だっていってたそいつが
頭から血だしてぶっ倒れてるんだよね。

結局そいつは俺にその光景を見せたくて呼び出したらしくて、
そいつも自殺したんだよ。

これでとりあえずこの話は終わりなんだけどさ、2年前のあの日、
あいつは自殺しようとして支援サイトで仲間を集めたけど、
ドタンバで死ぬ前に親父殺すこと思いついて、
んで親父を殺し、そのあとでどうせなら俺の前で死のうとして
俺を2年間探してたんだろうね。
で、地元戻った俺をみつけて、自殺サイトに
たまたま俺が書き込みしてたからうまく連絡とって
会う約束してきたんだよ。

別に怖い話じゃなかったから面白くなかったかもね。
ただなんつーか、誰かに言いたかった。

今でも俺は仲間は作らないようにしてるよ。家族も恋人も友達も
なにもいらん。もう人の死にはかかわりたくないし。

邪視②

「「兄ちゃん、起きろ」

俺が10歳の時に事故で亡くなった、1歳下の弟の声が聞こえる。

「兄ちゃん、起きろ。学校遅刻するぞ」

うるさい。あと3分寝かせろ。

「兄ちゃん、起きないと 死  ん  じ  ゃ  う  ぞ  !  !」

ハッ、とした。寝てた??あり得ない、あの恐怖と緊張感の中で。眠らされた??
横の叔父を見る。寝ている。急いで起こす。叔父、飛び起きる。
腕時計を見る、5時半。辺りはほとんど闇になりかけている。冷汗が流れる。

「00、聴こえるか?」
「え?」
「声…歌?」

神経を集中させて耳をすますと、右前方数m?の茂みから、声が聞こえる。
だんだんこっちに近づいて来る。民謡の様な歌い回し、何言ってるかは分からないが不気味で高い声。
恐怖感で頭がどうにかなりそうだった。声を聞いただけで世の中の、何もかもが嫌になってくる。

「いいか!足元だけを照らせ!!」

叔父が叫び、俺はヤツが出てこようとする、茂みの下方を懐中電灯で照らした。
足が見えた。毛一つ無く、異様に白い。体全体をくねらせながら、近づいてくる。
その歌のなんと不気味な事!!一瞬、思考が途切れた。あぁぁっ!!」
「ひっ!!」

ヤツが腰を落とし、四つんばいになり、足を照らす懐中電灯の明かりの位置に、顔を持ってきた。直視してしまった。
昼間と同じ感情が襲ってきた。死にたい死にたい死にたい!こんな顔を見るくらいなら、死んだ方がマシ!!
叔父もペットボトルをひっくり返し、号泣している。落ちたライトがヤツの体を照らす。意味の分からないおぞましい歌を歌いながら、
四つんばいで、生まれたての子馬の様な動きで近づいてくる。右手には錆びた鎌。よっぽど舌でも噛んで死のうか、と思ったその時、

「プルルルルッ」

叔父の携帯が鳴った。号泣していた叔父は、何故か放心状態の様になり、ダウンのポケットから携帯を取り出し、見る。
こんな時に何してんだ…もうすぐ死ぬのに…と思い、薄闇の中、呆然と叔父を見つめていた。
まだ携帯は鳴っている。プルルッ。叔父は携帯を見つめたまま。ヤツが俺の方に来た。恐怖で失禁していた。死ぬ。
その時、叔父が凄まじい咆哮をあげて、地面に落ちた懐中電灯を取り上げ、
素早く俺の元にかけより、俺のペットボトルを手に取った。

「こっちを見るなよ!!ヤツの顔を照らすから目を瞑れ!!」

俺は夢中で地面を転がり、グラサンもずり落ち、頭をかかえて目をつぶった。
ここからは後で叔父に聞いた話。まずヤツの顔を照らし、視線の外で位置を見る。
少々汚い話だが、俺のペットボトルに口をつけ、しょんべんを口に含み、
ライトでヤツの顔を照らしたまま、しゃがんでヤツの顔にしょんべんを吹きかける瞬間、目を瞑る。霧の様に吹く。
ヤツの馬の嘶きの様な悲鳴が聞こえた。さらに口に含み、吹く。吹く。ヤツの目に。目に。

さっきのとはまた一段と高い、ヤツの悲鳴が聞こえる。だが、まだそこにいる!!
焦った叔父は、ズボンも下着も脱ぎ、自分の股間をライトで照らしたらしい。
恐らく、ヤツはそれを見たのだろう。言葉は分からないが、凄まじい呪詛の様な恨みの言葉を吐き、くるっと背中を向けたのだ。
俺は、そこから顔を上げていた。叔父のライトがヤツの背中を照らす。
何が恐ろしかったかと言うと、ヤツは退散する時までも、不気味な歌を歌い、体をくねらせ、ゆっくりゆっくりと移動していた!!
それこそ杖をついた、高齢の老人の歩行速度の如く!!
俺たちは、ヤツが見えなくなるまでじっとライトで背中を照らし、見つめていた。いつ振り返るか分からない恐怖に耐えながら…
永遠とも思える苦痛と恐怖の時間が過ぎ、やがてヤツの姿は闇に消えた。

俺たちはロッジに戻るまで何も会話を交わさず、黙々と歩いた。
中に入ると、叔父は全てのドアの戸締りを確認し、コーヒーを入れた。飲みながら、やっと口を開く。

「あれで叔父さんの言う、興味はそれた、って事?」
「うぅん…恐らくな。さすがに、チンコは惨めなほど縮み上がってたけどな」

苦笑する叔父。やがて、ぽつりぽつりと、邪視の事について語り始めてくれた…

叔父は、仕事柄、船で海外に行く事が多い。詳しい事は言えないが、いわゆる技術士だ。
叔父が北欧のとある街に滞在していた、ある日の事。現地で仲良くなった、通訳も出来る技術仲間の男が、
面白い物を見せてくれると言う。叔父は人気の無い路地に連れて行かれた。ストリップとかの類かな、と思っていると、
路地裏の薄汚い、小さな家に通された。叔父は中に入って驚いた。
外見はみすぼらしいが、家の中はまるで違った。一目で高級品と分かる絨毯。壺。貴金属の類…香の良い香りも漂っている。
わけが分からないまま、叔父が目を奪われていると、奥の小部屋に通された。
そこには、蝋燭が灯る中、見た目は60代くらいの男が座っていた。ただ異様なのは、夜で家の中なのにサングラスをかけていた。
現地の男によれば「邪視」の持ち主だと言う。

邪視(じゃし)とは、世界の広範囲に分布する民間伝承、迷信の一つで、
悪意を持って相手を睨みつける事によって、対象となった被害者に呪いを掛ける事が出来るという。
イビルアイ(evil eye)、邪眼(じゃがん)、魔眼(まがん)とも言われる。
邪視の力によっては、人が病気になり衰弱していき、ついには死に至る事さえあるという。

叔父は、からかい半分で説明を聞いていた。この男も、そういう奇術・手品師の類であろうと。
座っていた男が、現地の男に耳打ちした。男曰く、信じていない様子だから、少しだけ力を体験させてあげよう、と。
叔父は、これも一興、と思い、承諾した。また男が現地の男に耳打ちする。男曰く、

「今から貴方を縛りあげる。誤解しないでもらいたいのは、それだけ私の力が強いからである。
 貴方は暴れ回るだろう。私は、ほんの一瞬だけ、私の目で貴方の目を見つめる。やる事は、ただそれだけだ」

叔父は、恐らく何か目に恐ろしげな細工でもしているのだろう、と思ったという。
本当に目が醜く潰れているのかもしれないし、カラーコンタクトかもしれない。
もしくは、香に何か幻惑剤の様な効果が…と。縛られるのは抵抗があったが、
友人の現地の男も、本当に信頼出来る人物だったので、応じた。
椅子に縛られた叔父に、男が近づく。友人は後ろを向いている。
静かに、サングラスを外す。叔父を見下ろす。

「ホントにな、今日のアイツを見た時の様になったんだ」

コーヒーをテーブルに置いて、叔父は呟いた。

「見た瞬間、死にたくなるんだよ。瞳はなんてことない普通の瞳なのにな。
 とにかく、世の中の全てが嫌になる。見つめられたのはほんの、1~2秒だったけどな。
 何かの暗示とか、催眠とか、そういうレベルの話じゃないと思う」

友人が言うには、その邪視の男は、金さえ積まれれば殺しもやるという。
現地のマフィア達の抗争にも利用されている、とも聞いた。
叔父が帰国する事になった1週間ほど前、邪視の男が死んだ、という。
所属する組織のメンツを潰して仕事をしたとかで、抹殺されたのだという。
男は娼婦小屋で椅子に縛りつけれれて死んでいた。床には糞尿がバラ巻かれていたと言う。
男は、凄まじい力で縄を引きちぎり、自分の両眼球をくり抜いて死んでいたという。

「さっきも言った様に、邪視は不浄な物を嫌う。汚物にまみれながら、ストリップか性行為でも見せられたのかね」

俺は、一言も発する気力もなく、話を聞いていた。さっきの化け物も、邪視の持ち主だっという事だろうか。
俺の考えを読み取ったかのように、叔父は続けた。

「アイツが本当に化け物だったのか、ああいう風に育てられた人間なのかは分からない。
 ただ、アイツは逃げるだけじゃダメな気がしてな…だから死ぬ気で立ち向かった。
 カッパも、人間の唾が嫌いとか言うじゃないか。案外、お経やお守りなんかよりも、
 人間の体の方がああいうモノに有効なのかもしれないな」

俺は、話を聞きながら弟の夢の事を思い出して、話した。弟が助けてくれたんじゃないだろうか…と。
俺は泣いていた。叔父は神妙に聞き、1分くらい無言のまま、やがて口を開いた。

「そういう事もあるかもしれないな…00はお前よりしっかりしてたしな。
 俺の鳴った携帯の事、覚えてるか?あれな、別れた彼女からなんだよ。
 でもな、この山の周辺で、携帯通じるわけねぇんだよ。見ろよ。今、アンテナ一本も立ってないだろ?
 だから、そういう事もあるのかも知れないな…今すぐ、山下りて帰ろう。
 このロッジも売るわ。早く彼女にも電話したいしな」

叔父は照れくさそうに笑うと、コーヒーを飲み干し立ち上がった。

邪視①

これは俺が14歳の時の話だ。冬休みに、N県にある叔父(と言ってもまだ当時30代)の別荘に遊びに行く事になった。
本当は彼女と行きたかったらしいが、最近別れたので俺を誘ったらしい。
小さい頃から仲良くしてもらっていたので、俺は喜んで遊びに行く事になった。
叔父も俺と同じ街に住んでおり、早朝に叔父が家まで車で迎えに来てくれて、そのまま車で出発した。
叔父は中々お洒落な人で、昔から色んな遊びやアウトドア、音楽、等等教えてもらっており、尊敬していた。
車で片道8時間はかかる長旅だったが、車内で話をしたり音楽を聞いたり、途中で休憩がてら寄り道したり、本当に楽しかった。

やがて目的地近辺に到着し、スーパーで夕食の食材を買った。そして、かなりの山道を登り、別荘へ。
それほど大きくはないが、木造ロッジのお洒落な隠れ家的な印象だった。
少し下がった土地の所に、2~3他の別荘が見える。人は来ていない様子だった。
夕食は庭でバーベキューだった。普通に安い肉だったが、やっぱり炭火で焼くと美味く感じる。
ホルモンとか魚介類・野菜も焼き、ホントにたらふく食べた。白飯も飯盒で炊き、最高の夕食だった。

食後は、暖炉のある部屋に行き、TVを見たりプレステ・スーファミ・ファミコンで遊んだり。
裏ビデオなんかも見せてもらって、当時童貞だったので衝撃を受けたもんだった。
深夜になると、怖い話でも盛り上がった。叔父はこういう方面も得意で、本当に怖かった。機会があればその話も書きたいが…
ふと、叔父が思い出した様に「裏山には絶対に入るなよ」と呟いた。
何でも、地元の人でも滅多に入らないらしい。マツタケとか取れるらしいが。
関係ないかもしれないが、近くの別荘の社長も、昔、裏山で首吊ってる、と言った。
いや、そんな気味悪い事聞いたら絶対入らないし、とその時は思った。
そんなこんなで、早朝の5時ごろまで遊び倒して、やっとそれぞれ寝ることになった。部屋に差し込む日光で目が覚めた。時刻はもう12時を回っている。喉の渇きを覚え、1階に水を飲みに行く。
途中で叔父の部屋を覗くと、イビキをかいてまだ寝ている。寒いが、本当に気持ちの良い朝だ。
やはり山の空気は都会と全然違う。自分の部屋に戻り、ベランダに出て、椅子に座る。
景色は、丁度裏山に面していた。別になんて事はない普通の山に見えた。
ふと、部屋の中に望遠鏡がある事を思い出した。自然の景色が見たくなり、望遠鏡をベランダに持ってくる。
高性能で高い物だけあって、ホントに遠くの景色でも綺麗に見える。
町ははるか遠くに見えるが、周囲の山は木に留ってる鳥まで見えて感動した。
30分くらい夢中で覗いていただろうか?丁度裏山の木々を見ている時、視界に動くものが入った。

人?の様に見えた。背中が見える。頭はツルツルだ。しきりに全身を揺らしている。地元の人?踊り?
手には鎌を持っている。だが異様なのは、この真冬なのに真っ裸と言う事。そういう祭り?だが、1人しかいない。
思考が混乱して、様々な事が頭に浮かんだ。背中をこちらに向けているので、顔は見えない。
その動きを見て、何故か山海塾を思い出した。

「これ以上見てはいけない」

と本能的にそう感じた。人間だろうけど、ちょっとオカシな人だろう。気持ち悪い。
だが、好奇心が勝ってしまった。望遠鏡のズームを最大にする。ツルツルの後頭部。色が白い。
ゾクッ、としたその時、ソイツが踊りながらゆっくりと振り向いた。
恐らくは、人間と思える顔の造形はしていた。鼻も口もある。ただ、眉毛がなく、目が眉間の所に1つだけついている。縦に。
体が震えた。1つ目。奇形のアブナイ人。ソイツと、望遠鏡のレンズ越しに目が合った。口を歪ませている。笑っている。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

目が合った瞬間、叫んでいた。涙が止まらない。とにかく、死にたい。異常なまでの鬱の様な感情が襲ってきた。
死にたい死にたい…半狂乱で部屋を駆け回っていると、叔父が飛び込んで来た。「どうした!?」
「バケモン!!」
「は?」
「望遠鏡!!裏山!!」

叔父が望遠鏡を覗きこむ。

「~~~~~~ッ」

声にならない唸りを上げ、頭を抱え込む。鼻水を垂らしながら泣いている。
さっきよりは、少し気持ちの落ち着いた俺が聞いた。

「アレ何だよ!!」
「00子~ 00子~」

別れた彼女の名前を叫びながら、泣きじゃくる叔父。
流石にヤバイと思い、生まれて初めて平手で思いっきり、人の顔をはたいた。
体を小刻みに揺らす叔父。10秒、20秒…叔父が俺を見つめてきた。

「邪視」
「じゃし?」
「いいか、俺の部屋の机の引き出しに、サングラスがあるから持ってこい。お前の分も」
「なんで(ry」
「いいから持ってこい!!」

俺は言われるままに、サングラスを叔父に渡した。震える手で叔父はサングラスをかけ、望遠鏡を覗く。しばらく、望遠鏡を動かしている。
「ウッ」と呻き、俺に手招きをする。「グラサンかけて見てみろ」。恐る恐る、サングラスをかけ、覗き込む。
グラサン越しにぼやけてはいるが、木々の中のソイツと目が合った。言い様の無い不安がまた襲ってきたが、さっきほどでは無い。
だが心臓の鼓動が異常に早い。と言うか、さっきの場所では無い…ソイツはふにゃふにゃと奇妙な踊り?をしながら動いている。
目線だけはしっかりこちらに向けたまま…山を降りている!?まさかこっちに来ている…!?「00、お前しょんべん出るか?」
「は?こんな時に何を…」
「出るなら、食堂に空きのペットボトルあるから、それにしょんべん入れて来い」

そう言うと、叔父は1階に降りていった。こんな時に出るわけないので、呆然としていたら
数分後、叔父がペットボトルに黄色のしょんべんを入れて戻ってきた。

「したくなったら、これに入れろ」

と言い、叔父がもう1つの空のペットボトルを俺に差し出した。

「いや、だからアイツ何?」
「山の物…山子…分からん。ただ、俺がガキの頃、よく親父と山にキャンプとか行ってたが、
 あぁ、あそこの裏山じゃないぞ?山は色んな奇妙な事が起こるからな…
 夜でも、テントの外で人の話し声がするが、誰もいない。そんな時に、しょんべんとか
 撒いたら、不思議にピタッと止んだもんさ…」

そう言うと叔父は、もう一度望遠鏡を覗き込んだ。「グウッ」と苦しそうに呻きながらも、アイツを観察している様子だ。

「アイツな。時速何Kmか知らんが、本当にゆっくりゆっくり移動している。途中で見えなくなったが…
 間違いなく、このロッジに向かってるんじゃないのか」
「じゃあ、早く車で戻ろうよ」
「多分、無駄だ…アイツの興味を俺たちから逸らさない限りは…多分どこまでも追ってくる。
 これは一種の呪いだ。邪悪な視線、と書いて邪視と読むんだが…」
「さっき言ってたヤツか…でも何でそんなに詳しいの?」
「俺が仕事で北欧のある街に一時滞在してた時…イヤ、俺らが助かったら話そう」
「助かったらって…アイツが来るまでここにいるの?」
「いいや、迎え撃つんだよ」
俺は絶対にここに篭っていた方が良いと思ったが、叔父の意見は
ロッジに来られる前に、どうにかした方が良い、と言う物だった。
あんな恐ろしいヤツの所にいくなら、よっぽど逃げた方がマシだと思ったが、
叔父さんは昔からいつだって頼りになる人だった。俺は叔父を尊敬しているし、従う事に決めた。
それぞれ、グラサン・ペットボトル・軽目の食料が入ったリュック・手持ちの双眼鏡・木製のバット・懐中電灯等を
持って、裏山に入っていった。暗くなる前にどうにかしたい、と言う叔父の考えだった。
果たしてアイツの視線に耐えられるのか?望遠鏡越しではなく、グラサンがあるとはいえ、
間近でアイツに耐えられるのか?様々な不安が頭の中を駆け巡った。
裏山と言っても、結構広大だ。双眼鏡を駆使しながら、アイツを探しまわった。
叔父いわく、アイツは俺らを目標に移動しているはずだから、いつか鉢合わせになると言う考えだ。
あまり深入りして日が暮れるのは危険なので、ロッジから500mほど進んだ、やや開けた場所で待ち伏せする事になった。

「興味さえ逸らせば良いんだよ。興味さえ…」
「どうやって?」
「俺の考えでは、まずどうしてもアイツに近づかなければならない。だが直視は絶対にするな。
 斜めに見ろ。言ってる事分かるな?目線を外し、視線の外で場所を捉えろ。
 そして、溜めたしょんべんをぶっかける。それでもダメなら…
 良いか?真面目な話だぞ?俺らのチンコを見せる」
「はぁ?」
「邪視ってのはな、不浄な物を嫌うんだよ。糞尿だったり、性器だったり…
 だから、殺せはしないが、それでアイツを逃げされる事が出来たのなら、俺らは助かると思う」
「…それでもダメなら?」
「…逃げるしかない。とっとと車で」

俺と叔父さんは、言い様のない恐怖と不安の中、ジッと岩に座って待っていた。
交代で双眼鏡を見ながら。時刻は4時を回っていた。
邪視②へ続く

歯型

865 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/06/28(木) 15:50
これは今から13年前に起きた出来事です。今ではあれが
何だったのか、、分かりません。幽霊であれば良いと
願っています。
 当時私は上京してきたばかりで右も左も分からない状態でした。
祖父からもらったぼろぼろの東京マップを手に、見知らぬ
都会をさまよいました。上京の理由は出稼ぎです。
 地方で職にあぶれていた私は遠い親戚を頼って来たのでした。
「職は知らんが住む場所なら安く提供してやろう」

叔父にあたる其の人は電話でしか話したことも無く、
まったくもって不安でした。普通なら不慣れな土地です。
迎えにきてくれてもよさそうなものだと思いませんか?
しかし今になって思えば、あのときの不安な気持ちは、
虫の知らせだったのかもしれません。


866 名前:865 投稿日:2001/06/28(木) 15:50
目的のアパートについたときは日が暮れかかっていました。
そこにはおばさんが立っていました。
「ようこそおいでました。お疲れでしょう。案内します」
私は案内されるがまま、その薄暗いアパートへと
入っていきました。入り組んだ場所に建っているだけで
なく、建物自体がさらに奥まったところへ伸びている為か
私はなにか、いいしれぬ圧迫感を感じました。
実際、日は暮れかかってましたが、まるで暗い洞窟に
入っていくような錯覚すら感じました。
小さなおばの背に止まっている蜂が妙に恐ろしく、
私は荷物を握り締め
「いやー、東京は始めてなので、人がおおくって」と
声を大きめに云いました。するとおばさんは振り向いて
「静かに!!!」と怒鳴りました。私はそのとき
そのおばさんが、女装したおじさんだと分かりました。

とっさの怒鳴り声が男の声だったのです。

私は意気消沈し、そのときは都会の恐ろしさを
感じました。今となってはそこが異常なところで
あったと自覚しています。

部屋は割と広く血なまぐさいのを除けば、文句が言いよう
が無かった。しかし東京の家賃は、いくら親戚価格で
提供してくれているといっても9万と高かった。
六畳が一間と床板のめくれた台所。水は耐えず濁っていた。
だが私専用のトイレは有り難かった。
しかし、といれの穴の奥からが一番血なまぐさかった。


867 名前:865 投稿日:2001/06/28(木) 15:51
おばさん、、いやおじさんの厚化粧はぎらぎらと
輝き、むっとする化粧の匂いがいつまでも吐き気を
催しました。そして化粧を落としてきたおじさんが
今度は何事もなかったかのように再び訪れて来て
挨拶をしました。
「遠いところご苦労様。所用で迎えにこれなくて
申し訳無い。。 女性が応対しただろう?
どうだった?」
「え?」「綺麗だったか?」そういうと小太りの
おじさんは私の目を除きこみました。アイラインと
言うのでしょうか?目のあたりがまだ化粧が落ちずに
残っていました。
「なんとも、、」あいまいに口だけで返事すると
おじさんはあからさまに機嫌が悪くなりました。
部屋に漂う鉄っぽい血のような香りと、私の脂汗と
おじさんの化粧の匂いが風も無い六畳に
充満していました。その夜、備え付けのほこり
臭く、ゴワゴワした布団に入っていると部屋の中に

思い出して気分が悪くなってきたので続きます。
続かないほうが良いかな、、。



873 名前:865 投稿日:2001/06/28(木) 16:46
部屋の中に、複数の動く物があります。気配というか、音というか、、
匂いと言うか、、とにかく何かが私のふとんの周りにいるのです。
しかし、私は強引に目を瞑って眠りました。相当疲れてもいたようです。
 次の日、いくつかの場所をあたってバイトを探しました。
しかし、なかなかに見つからず喫茶店でコーヒーを頼み、
街の喧騒に怯えながら小さくなって寂しい思いでした。
 、、、、ふと、私は自分のコーヒーカップを持つ手首に目がとまりました。
、、、、、、歯型?

 良く見ないと気づかない、しかしはっきりと歯型がついていました。
私は寝ぼけて噛んだのだろう。と思いこみました。
私のものよりはるかに小さな歯型がついた手で飲むコーヒーは不味かった。
正直、帰りたかった。

 しかし帰る場所はアパートでした。おじさんに会うのではないか?と
怯えながら部屋に足早に戻り鍵をかけました。
 血なまぐささは幾分、収まりましたが、、化粧の匂いが新しく残り香として
部屋に漂っていました。
 其の夜。

私がたくさんのよだれのついた布団をかぶり眠っていると、
またも、いくつかの気配が感じます。猫か?そう思いますが
私は熱帯夜のような(実際にはまだ夏ではなかったです)蒸し暑さの
中で汗をたらしながらも布団の中でふるえていました。


874 名前:865 投稿日:2001/06/28(木) 16:47
しかし私は逆に耐えきれず暗闇の中、ふとんからいきなり手を出し、
その黒い塊のほうへブン!と布団を持って払いました。
気のせいだと確かめたかったのです。しかし、私の手の甲はある冷たい
物にぶつかり、それは勢い良く壁にぶつかり畳に転がったようでした。
私は手に感じた感触に背筋が凍りました。昔、若い頃、喧嘩をして
殴った頬の感触と同じだったからです。黒い塊がころころと
転がってとまりました。そのときふいにそれが人間の頭部であると
理解出来ました。その刹那「ここどこ!!」突然それが低いドスの聞いた声で
叫びました。私は気を失ったようです。

目覚めると、たくさんの頭部は消えてました。私は汗びっしょりだったので
体を吹くためにシャツを脱ぎました。そして驚愕しました。
全身、歯型だらけだったのです。、、、、自分でねぼけてやったのでは
ありません。その証拠に私の頬に血が出そうなほどの歯型がついていました。
しかも、その歯型は大きいのから小さな小さな物までさまざまでした。
私は悲鳴をあげて出ていこうとしましたが、髭をそるのは忘れませんでした。

 おばさんおじさんは現れませんが、私はどんどん追いこまれていきました。
実際、このころの私は今思っても行動がおかしいです。
その最たる理由は相変わらずその部屋で寝てたことでしょうか。


875 名前:865 投稿日:2001/06/28(木) 16:47
私の体重は10キロ以上減り、傍目から気味悪がられるほど青白くなって
いました。そのせいか仕事もまったく見つからず、疲れ果てて帰るという
毎日でした。歯型は1日消えることなく全身に及び。
 面接官のひとりから、その歯型は?と質問されましたが
さしてうまい良いわけも見つからずそのまま「噛まれてるようですね」と
言ったところ苦笑されました。彼女にやられたとでも思ったのでしょうね。

しかし私の限界は近くなっていました。幻が見えるようになり、
歯型をかくすため全身に包帯を巻いたりもしました。
そのくせ表を出歩き、見知らぬ人に「おはようございます!」などと
大声で言ったりしてました。気が狂う直前だったようです。

 その夜はおじさんからのさし入れと書いてあり
栄養ドリンク剤が部屋においてました。私は疲れていたので
遠慮なくゴクゴク飲みました。そして私はいつもより深い眠りにおちたようです。
そのおかげか夜中に目が覚めたときすっきり頭がさえてました。そして
私の体にとりついている10数個の黒い塊が私を噛んでいる事が、
異常だとはっきりづいたのです。怖がってる場合じゃない。と。
まぁそうですね。。そう思ってる私は冷静なつもりでしたが、
ピークにたっしていたのでしょう。
ムクっと置きあがると暗い部屋の中で黒いかたまりがズズズっと
畳を転がるように進み台所に消えていったのを感じました。


876 名前:865 投稿日:2001/06/28(木) 16:48
私は「待てぇ!!!」と今まで上げたことの無いような声を上げると
台所に行きました。そしてそれらの影がなぜかといれに逃げた
ような気がしてトイレにかけこみました。トイレは和式でしたが
中は真っ暗です。電気をつけようとしましたがつかず、
私は荷物箱をひっくり返し懐中電灯を手にしました。

そして笑いながらトイレの中にライトを向けました。。
闇に照らし出される、、汚物、、目を凝らすとウジがうごめいてるのが
分かります。そして其の中に、、うつろに見上げるたくさんの
頭部が私を見上げていました。私の糞尿にまみれて。。。

 ぎゃぁああああ。私は悲鳴を上げ、なぜか帽子を手にとると
下着姿のままドアを蹴破るように飛び出しました。
ぎゃ!!ドアの向こうに誰かがいたようでした。振り向くと
女装したおじさんがマスターキーと、、包丁をもって倒れていました。
「いきなり開けるな!!」そう怒鳴られ私は無償に腹が立ち
近くの石をどんどん投げつけました。
おじさんは悲鳴をあげうずくまりました。私はいつしか投げている
石が人の頭であることに気づきました。それらがおじさんに
どんどん噛みついています。私は怖くなり、アパートを飛び出しました。


877 名前:865 投稿日:2001/06/28(木) 16:48
 あれ依頼、おじとは連絡をとっていませんし、連絡も来ません。
あの頭部が幽霊であってほしいと思っています。そうじゃないと私は
あのアパートにいる間、ずっと毎日、糞尿を、、、。

あれから13年がたち、今では遠い記憶になりましたが
私の首元に残る一つの歯型はしばらく消えませんでした。
私が殴った頭部だったのでしょう。

真夜中の少年

自分の話(怖くないけど)を。
数年前に友達とドライブに行った時の事。
結構盛り上がって帰る頃には夜中の2時を回っていた。
車も人も全く通らない道路を走っていると前方に人影が。道路の真ん中をフラフラと歩いている。
最初は酔っ払いかと思ったが近づいてみると小学生の子供だった。
こんな夜中に?
瞬時に俺らは楽しい気分が吹っ飛んだ。多分誰もが「幽霊か?」と思ったと思う。
スピードを落としてよく見るとちゃんとした人間のようだった。
そのまま見過ごすのは不憫だと思った俺らは車を止めて少年に近づいた。
俺が車を降りて「何してるの?」と聞くと少年はボソッと「遊んでた・・・・・」

夜中の2時に子供が遊んでいた?

その時点でかなり怖かったんだけど一応送る事にした。
車に乗せて話を聞いても要領は得ない。なんと言ってもその少年が終止無表情だったのが
ゾッとした。とくにその目。俗に言う「ガラス玉のような目」に始めて遭遇した。
その時の印象は「ああ、この子は人を信用してないんだな」というものだったな。
しばらく走ったところでそのこが「ここで良い・・・・」と言うので降ろした。
「本当にここでいいの?家まで送る?」と聞いてはいたが内心はホッとしていた。
後から友達にその時の話をするとみんなかなり怖かったらしい。
 ただの少年にここまで恐怖するとは思っても見なかった。
最初に浮かんだ言葉は「虐待」と言う言葉だった。
親に虐待されて完全に人を信用してないとああいう「目」をするのかなと思うと悲しくなった。
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